6:30に起床。今一度、温泉に浸かる。
部屋に戻るともう必要のなくなった、時刻表やガイドブックのコピーを捨てる。少しでも荷物を軽くする。
7:30にチェックアウト。受付にいた若い女性がそのまま運転手となり駅まで送ってくれた。
「おじいちゃんたち、こんな日でも自転車に乗るんで運転してて怖いんですよ」
「電動自転車が勝手にこいでくれちゃいますからね」
みたいな雑談。
雪かきをしているひとがあちこちにいた。側溝にあるふたを開けて、そこに雪を落としている。雪を捨てるための側溝であり、それ専用のふたなのだろう。
線路がこんな状態でも電車は時間通りにやってきた。
青森までの車中、フェリーターミナルまでの行き方を調べていると、歩いたらかなりかかることが判明する。青森駅から市内循環バスに乗るのがいいみたいで、連絡時間がシビアだった。
青森駅で朝食取ろうと思ってたけど予定変更で、市内循環バスに乗った。
フェリーターミナルは真新しい施設でそこにノスタルジイなど毛ほどもなかった。乗り込んだフェリーも最新だ。二等客室のだだっぴろい雑魚寝スペースを争奪戦みたいなことはもう遠い昔だ。
スタンダードプランの小分けされた区画のカーペットに横になる。津軽海峡を青函連絡船で渡りたいというささやかな夢はとっくの昔に失われていたことにようやく気がつく。
それでもと思って船を一周したが、それだけで酔ってしまった。船酔いに弱いのは相変わらずだ。つばを飲み込んで、ふたたび横になる。
13:40初の北海道上陸。函館港着。
函館フェリーターミナルも新しくなにも面白くない。旅で訪れた場所にはまた来たいと思うことが多いんだけど、青函連絡船はもういいや。
フェリーターミナルの売店で「市電・函館バス一日乗車券」を購入。さっそく使って移動する。来たバスが五稜郭行きだったので、最初は五稜郭を見ることに決定。
こちらで昼食。すごい並んでいるので、あきらめかけたが、どうやら中国人観光客が券売機相手に悪戦苦闘しているのが原因の様子。ちょっと待ったらすぐに順番が回ってきた。函館塩ラーメンの全部入りを食す。寒いので余計においしい。
五稜郭は函館奉行所だったとのこと。城だと思ってた。広かった。
帽子がないのは死活問題なので、見かけた無印に入って帽子を物色。商品名「ワッチ」が帽子で間違いないと思うのだが、念のためググっておく。「ワッチ」が帽子で合ってるし、それはなにも女性向けのアイテムだけど指す言葉ではないみたいだった。
レジに持っていくと、無印っぽい女の店員さんが「すぐにお使いになりますか?」と、コンビニで傘を買ったときみたいなことを聞いてくる。
「はい」と答える。
札を切ってくれるが、頭頂部にある引っかける部品を切り忘れていた。それを指摘すると、笑っていたのがかわいかった。
函館駅のコインロッカーに荷物置いてる暇があったら、もう回っちゃったほうが早いかもしれない。そう思って、函館の町は大きな荷物を背負いながら回った。
旧イギリス領事館は中にはいった。カトリック元町教会、ハリストス正教会などは外から見た。神戸や長崎と雰囲気が似ている。それらがちょっとだけ大きく、リッチになった印象。
閉館時間直前の函館市地域交流まちづくりセンターに入って中を見せてもらっていると、親切な職員さんが出てきて手動式のエレベーターに乗せてもらった。上昇、下降、停止をレバー一本でまかなってる。操作が難しそうだった。
函館は見るところがいっぱいあるのに、ぜんぜん回れなかった。古民家には興味がないぶん、近代建築に興味があるのでなおさらだ。函館にはまたきたいけど、アクセスが悪いのが困りものだ。青森からフェリーも大変だし、新千歳空港からJRも大変だ。こんなことならここで宿泊するべきだった。
気を取り直して旅を進める。
ラッキーピエロ 函館駅前店 (LUCKY PIERROT) - 函館駅前/ハンバーガー [食べログ]
で、人気のセットをテイクアウトにしてもらう。
ここでもまた、中国人観光客がいっせいに並ぶ大渋滞が起きていた。ぼくが注文したあとのことだったので直接の被害はなかった。メニューは徹底検討する国民性なのかもしれない。なにを注文するのかぜんぜん決まらないようだった。レジのお姉さんが困っている。もう少し眺めていたかったが、番号が呼ばれたので、袋を受け取って駅に向かう。
17:51発のスーパー北斗19号に乗り込む。ここだけは念のため指定席にしておいたのだが、車内はガラガラだった。北海道新幹線の終着駅、新函館北斗でいっぱい乗ってくるのかと思ったが、その予想も外れた。
ラッキーピエロの一番人気メニュー、チャイニーズチキンバーガーおいしかった。
室蘭や苫小牧、太平洋側にさしかかると雪がまったく積もってない。雪地獄みたいになっている函館からそこまで離れているわけじゃないのに面白い。
終点札幌には21:35着。札幌にはかなり雪が積もっている。
今日の宿はすすきのにあるカプセルホテル。
そこに向かう途中、北海道庁旧本庁舎と、札幌市時計台を外から観光した。
セイコーマートで北海道限定サッポロクラシックを購入し、広大なすすきのでちょっと迷って宿に到着した。
BIZCOURT CABINすすきの―ルートインホテルズ― - 宿泊予約は<じゃらん>
次世代型カプセルホテルでたいへん居心地がよかった。
サッポロクラシックうまかった。