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2019年12月28日のこと。

ここから北陸編。

まずは前日12月27日の夜。関西国際空港から。

荷物を開けて、丸めて入れていたイージス(ワークマンが展開しているドカタブランド)を引っ張り出す。経堂で買っておいたJR切符(関空→北陸→東京)を使用開始。

すっかり夜で車窓が面白くない。関空快速で大阪に出てA線に乗り替える。てか、A線ってなに? 前からそう呼んでたっけ? そういえば京都に泊まったのはすごい前のことだ。

そもそもこの日は彦根マンガ喫茶に泊まる予定にしていた。スマホで安い宿をみつけたので、急遽、予約をいれたのだった。

ちょうど洗濯をしなければならないタイミング。コインランドリーがあるかとの心配は杞憂だった。大浴場横にあったコインランドリーは、乾燥機つき洗濯機。500円で二時間で仕上がるやつ。暗証番号ロックが設定できるので、防犯対策もばっちりの最新式だ。

サウナもある大浴場にはシャンプーバーなんてものもあった。アメニティはもちろんハンドタオル・バスタオルが使い放題というちょっと信じられない大盤振る舞い。サウナを2セット。那覇国際空港で買ってきたポークたまごおにぎりで夕食を済ませた頃に、洗濯物を回収しに行った。

この宿ほんとすごかった。安ホテルの最終形態ともいうべき姿がそこにあった。

 

そいでようやく12月28日。

7:00に宿を出る。

特急に乗るか迷ったけど、まずは新快速にして、敦賀から特急に乗った。席はちらほら空いているのだが、二人がけの席の片方にお邪魔するのもどうかと思って、スマホで検索。実は敦賀で自由席車両が2両連結されているのだが、車両間通路を整えるまで少しかかるという仕組みの待ち時間の末、まんまと席にありつく。

福井まで移動。宿に荷物を預けて観光開始。

本数の少ないバスに乗るか、それとも朝食か迷って、まずはここ。

おろしそばをはじめて食べた。こんなおいしいものとは思ってもみなかった。その後、東京に戻ってからもおろしそばをよく作ってる。

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おろしそば

つけ汁がふたつあるのは大盛りにしたからかも。そばの上にかけて食べるのがポピュラーだが、普通のおそばみたいにつけ汁に浸しながら食べるのを好むひとも多いとのことだ。未体験のひとは一度、頼んでみるといいと思う。

お腹は満足したがバスはもう行ってしまった。えちぜん鉄道に乗った。観光ガイドを兼ねた若い女性の車掌さんがかっこいい。永平寺口駅で下車。30分ほど待てば、永平寺行きの路線バスがくるのか……停留所のダイヤを確認していると、逆方向のバスがくる。

「先に次の目的地を潰せばいいってことなんじゃないか?」と、アドリブを聞かせてそのバスに飛び込んだ。

観光フリーパスを購入済みなので、バス代の心配はしなくてもいいかわり、本数が少ないダイヤを気にする必要があった。バスを待つ30分を有効利用すれば、きっとうまく回れるはず!

誤算だったのは、次の目的地がめちゃくちゃ遠かったこと。田んぼのなかの道を40分くらいぶっ飛ばして、丸岡城に着く。

現存する最古の天守閣を持つ丸岡城は、城ファンならぜひとも押さえておきたい古城とのこと。歴史の知識を彼女(と、ぼくら周囲の者)にひけらかしている彼氏がいていい感じだ。

さらに誤算だったのは戻りのバスの時間。一時間半後と、ちょっとあり得ないインターバル。機転を利かせて、近くの停留所、丸岡バスターミナルのバスダイヤをググると、永平寺口行きのバスを見つけた。十分かけて丸岡バスターミナルに移動。老人がふたりほどしか乗っていない路線バスはふたたび田んぼのなかをぶっ飛ばして、さっき来た道を戻っていった。

40分かけて永平寺口駅に戻ってくる。グッドアイデアだったはずのひらめきのおかげでめちゃくちゃ時間をロスしている。

永平寺口行きのバスを待つ間、永平寺口駅のまわりを散策した。豪雪地帯なのだろう。道路の真ん中に消雪パイプが通っている。でもあたりに雪を見かけなかった。

30分後、ようやくバスが来た。

もしかしたら歩けるかもと思っていた永平寺までの道のりだがやはり長かった。歩かなくて正解だった。

大本山永平寺はガイドブックで見つけたところ。

https://daihonzan-eiheiji.com/

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福井県の観光スポットでは上位定番で、だったら行こうかくらいのノリだったのだが、かなりの古刹でかなりの規模だった。いまでもかなりの人数がここで修行しているようだ。苔むした参道が高野山を彷彿させた。

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さて、あわてて移動。

今度はバスの時間に間に合った。福井県最強の観光スポット東尋坊が本日最後の目的地。バスは永平寺口駅→丸岡城あわら温泉を通過していく。

東尋坊は景色が売りなのに、海が見えてきたころには日没のタイミング。空の一部がうっすら赤いくらいになってようやく東尋坊のバス停に着く。

「このバスが最後だけど降りますか?」

運転手さんのいうことが、しばらく理解できなかった。だって時間はまだ五時半だ。

「えっ、あっ。えっ?」きょどったあと、「じゃあ、このまま乗っていきます」と、引き下がった。

引き下がったあとググってわかったことがふたつある。①平日ダイヤだったら、まだバスがある時間帯だった。そしてもうひとつ②東尋坊からえちぜん鉄道三国港駅までは歩けない距離じゃない。

とはいえもうあとの祭りだ。自殺者と誤解されたかもしれないと思うと居心地が悪かった。

えちぜん鉄道三国港駅からあわら湯のまち駅まで移動。

「洋食源の屋」というところで夕食。「おとなのお子様ランチ」というメニューにした。頼んだあとになって、ソースカツ丼にしとけば良かったのかもと思ったけど、おとなのお子様ランチもおいしかった。

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こちらで温泉。塩サウナがあったが、水風呂がなくて良くなかった。

さんざんだった一日も余裕を持って20時台のえちぜん鉄道で福井まで戻る。ちなみのえちぜん鉄道のフリーパスも買っている。バスと電車を乗り倒したが、合計2000円の出費で済んでいる。

福井駅にあるセブンイレブンでビールとおつまみを買った。

ホテルはこちら。

京都から特急に乗っておけばよかったのだ。中途半端に遅れたものだから、わざわざバスを見逃してまでおろしそばを食べてしまってさらに遅れた。その遅れを取り戻そうと、逆方向のバスに乗ったのもミスだった。スマホを駆使した旅行って、わりとうまく行くことが多い(例 大雪の遠野駅で長距離バスを見つけたり)んだけど、ここまでついてないのは珍しい。

部屋の前がコインランドリー室で誰か洗濯しているなぁうるさいなぁと思っているうちに寝てしまう。